カテゴリー「落書き」の記事

2013年4月30日 (火)

回想

4月11日(木)

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春の朝のささやかな寒気は嫌いではない。朝はいつも縁側で寝起きのタバコを一本吸いコーヒーを飲むのが日課になっている。オマケ軍団が来てからというもの屋内でタバコを吸うことがなくなった。おかげで部屋はヤニ臭くもなく火の気の心配も減ったが、冬場は妙に惨めに思えたりするのである。我が家の中庭には小鳥が入り込んでくることがよくあり、今朝も一羽の小鳥が庭石の上にいるのを見かけた。なんという鳥か目をこらせば見分けられたのかもしれないが、老眼まじりのオヤジにそこまでする視力も好奇心もない。仔猫だった紋次郞が我が家に来たばかりの頃、庭に放って遊ばせていると塀の上から二羽のカラスが目を光らせていたことをふと思いだす。あの時のカラスは間違いなく小さな仔猫を標的にしていたに違いない。幸いにもスパイクが紋次郞のそばから離れずにいてくれたので案ずることもなかったが、内心ヒヤヒヤしていたのが本音である。この時のスパイクはとても頼もしく利口な番犬に思えたりもしたが、『この時だけ』の偶然であった。今思うとあれは最初で最後の奇跡、もしくはまぼろしでしかない。


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――夕方から金澤まで足を運んだ。ひとりで電車に乗るなんて何年ぶりだろう? むかし何ひとつ言えないまま別れとなってしまった幼なじみと、地元の安いホルモン屋で逢う約束をしていた。幼年期を過ごしたアパートの向かいにあった小さな店だった。子供の視線から大人へとなったことで、ところどころの景色やそばにあった脇道が思っていた記憶より狭く小さなものに見えたことに多少の戸惑いはあったにせよ、何かが変わっていたということはなかった。違っていたことといえば住んでいた木造アパートが取り壊されていたのと、ワンパク坊主がオッサンの顔に変身していたことぐらいである。
小学2年になりクラス替えをしたばかりの春に県外へ転校した。前日までそんなことも知らず自身の耳に入ったのも当日の職員室でのこと、その数時間後には知らない土地へと向かうトラックの荷台の中で荷物と一緒にうずくまっていた。あれから30年、いや40年近くになるか‥。


ホルモン屋ののれんを潜ると座敷に座った。やはり日本人なのか座敷で飲むとうちとけるのが早い。四十数年も生きていればそれぞれに何らかの苦労話もあっただろうが、そんなことはどうでもよかった。すでに気持ちはあの時代、あの頃の少年へとタイムスリップし思い出話のみに花が咲いていった。もう忘れられているのだろうと思っていた自身の存在を事細かに記憶していてくれたことに胸を打たれると同時に、今さらながら素直になれる居場所を見つけられたことにうれしさを感じていた。


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オマケ軍団がボロ家で待っていることもあり時間は限られていた。時間の流れは思う以上にはやく過ぎ、時計の針もいつのまにか10時をまわっていた。「そろそろか」と、帰る電車の時刻を気にしながら名残惜しむように店を後にする。数分歩けば町駅があった。その間の帰路はまわりの景色を見ることもなく地面ばかり見て歩いた。帰りの電車のなか、ぼんやりと窓に目をやった。暗闇を吸ったガラスは鏡となり自身の姿を映し出している。引っ越し、転校を繰り返してばかりの少年期を送っていた。心の中から否応なしに湧いてくる感情に振り回され、意思とは別に生まれてしまった心の傷がいくつも植えつけられていく瞬間を経験してきた。もっと早くに故郷へ行っていれば良かったのかもしれないが、それはどうも、若い時代において面汚しの行為をさまざましてきたせいか、人というものを信じれず生きた時代がながく、思うように出来なかったのである。そんなトラウマになっていた欠片のひとつが今日の出逢いで薄れていったのを実感していた。

帰宅すると軍団の影が玄関扉のスキガラスがら浮かび上がっていた。闇の中にひっそりとうずくまりながら待ちぼうけていたオマケ軍団のことを考えると、ただただ抱きしめてやりたくなった。冷えた体を抱けば肌に触れる毛の1本1本から迎えられている情感が広がっていく。何となく歳を喰ったせいか感情が高ぶりやすくなってきているのか、妙に今日は胸が熱くなる1日だったようである。番犬にはほど遠い先住犬と重力を無視した猫の動きに癒やされながら、この後、オマケ軍団と二次会をはじめた‥。

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2013年3月 6日 (水)

分水嶺

道端の水溜りに薄く氷が張っているのを昔はよく見かけたものだが、今では土の道もほとんどなく、しばらく氷や霜柱の上を歩いたりしていないような気がする。朝ピリッとした空気に新鮮な何かを覚えた子供の頃とは違い、寒さへの防御とか鍋の材料とか、とかくロマンのないことばかりが頭の中をよぎっていくのは歳のせいだけなのだろうか‥。気がつけば秋は遠に過ぎ、もうじき冬も終わろうとしている。


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2月28日(木)晴れ 気温13度

二十数年ぶりの旧友と酒を酌み交わした。仕事のこと、身体のこと、生活のことと限られた時間もあることから、互い荒削りな会話になってしまったが、若い頃とは違う穏やかな旨い酒が呑めた。

若者と飲むこともしばしあるが刺激というか何かが多すぎるのだろう、酒の味がとげとげしく感じたりする。
妙に声が大きかったり、熱く語ったり、時に説教されているような感覚に陥ることまである。おおよそ話の内容じたいについていけないからなのだろうが、どうも思うような酒が味わえない。たぶん若い時代の自分もそうだったのだろう。ともかく、いい気分で呑めるということは嬉しいものである。このような気分になれるのは最近になってからかもしれない。これから先、味深い酒が呑める、そんな予感がしている。

また友と酒を交わすことを約束している。その日が楽しみでしかたない。

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― 2月28日 (夜分) ―

夜の十時半をまわったところ、時代劇を観ながら残り酒を呑んで酔いつぶれかかっている。

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いつまでも子猫であってほしいという願望を追い越して体型だけは容赦なく成長しているように思える。うちに来た当初の「はなこ」は食い意地が汚く、むやみにガツガツしていた。しかし不思議なものでこの粗野な食い物に対する本能はいつとなしに良い方へと向上し、あのあまりに見苦しかった食欲もだんだん尋常になっていった。振る舞いもいくらかおっとりとしてきたが、それでも生まれもった無骨さはそう容易には消えそうもない。そのつど必要な量だけを何度かに分けて食べる紋次郞のエサを、誰もが気づかぬうちに平らげる「はなこ」の食欲はいまだ健在である。

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2012年3月27日 (火)

折節

3月25日(日)雪のち曇り

時折、まだ雪がちらつく空ではあるが冬は過ぎたものだと思っている。早いものでボロ家生活も五年になった。この暮らしに不憫を感じたりすることもあるが、ここに住んでから学んだり気づいたりすることが多くなった。家屋や庭のこと、家族のこと、世話をするということ、そして嫌々しているようで癒やされるという不思議なことも含め。毎日が当たり前のように過ぎるのに、なんとなく新鮮でめずらしく、そして面白い。おおよそ役に立たないことばかりで過激も刺激もない暮らしではあるが、とても貴重だと素直に思うのである。これから暖かくなるにつれ新たな芽が中庭にも出てくるのだろうが、いまだ苦手な昆虫も縁側に潜入してくるのかと思うと素直に喜べないのもたしか‥。

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3月12日(月)雪 最高気温6.3 最低気温-0.2

一階に降りようとした際に、たまたま階段下にいた紋次郞に声を掛けると、甘え声を漏らしながら一目散に上まで駆け上がってきた。そこでしばらくの間全身をさすってやると、安心したように目を細めゴロンと腹ばいになって甘えてくる。そんなことは今までにもよくあったが、どういうわけかこの頃、わざと距離を置いて呼んでもらおうとしている様子が覗える。呼べば必ず甘え声を漏らし駆けてくるに違いないが、いつもかまってばかりもいられない。億劫になれば部屋を移動してみたりするのだが、そろそろとやって来て半身覗き見を繰り返し、目が合うと口を半開きにして何か言いたそうな表情を見せる。甘えん坊の可愛らしさは仔猫そのものではあるが、日に何度もされるとちょっとキツイものだ。今日はあと二回ほど付き合ってはみようかと思っているが、その辺で満足していただきたいものである。

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3月21日(水)晴れ 最高気温9.7 最低気温-0.1

二月から三月になったからといって急に暖かくなるでもなく、冬と春の気配が頻繁に交差するこの気温差にオサンは簡単について行けるような体力もなく、以前のように紋次郞が布団に入り込んで心身を温めてくれる気配もまったくなく、仕方なくなく引き布団にマタタビスプレーをちらりと吹きかけてみたものだから異様なニオイが漂ってしまい、心地よい春眠などひとつもない。
明け方六時近くにもなれば「はなこ」のソプラノにより夢から目覚め、紋次郞の往復行進で現実に引き戻され、スパイクの生ぬるい鼻息により布団からはい上がる。朝日を拝む前に軍団をジト目しながら爽やかでもない朝を迎えるのもどうなのだろう。

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久しぶりに晴れたからといって、我が家に語るほどの出来事が身の回りに起きるわけでもない。変化に乏しい暮らしの中では季節の変わり目と軍団の織り成す行動ぐらいが、せいぜい日記としての文面になるだけである。そうはいっても、なかなか日記を書くにも苦労は絶えない。

猫じゃらしを銜え持ってくる「はなこ」を邪魔者扱いすると、意味っっっl不明な%%%%%「文字の羅列66666666の被害だけでなく、突然画面が入れ変わったり削除されたり、シャットダウンされたりする。

今日は「はなこ」の肉球がキーボードのCtrlキーを踏んでいたようで、画面をスクロールさせようとマウス中央のホイールを回したところ、画面表示が拡大・縮小した。視力低下がめざましいオサンは重宝しそうな新発見である。ついでにShiftキーを押しながらマウスのホイールを回したら、なんと前のページに戻るじゃあ~りませんか。「はなこ」ご褒美は無いけど、少しありがとうさん。

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2011年10月20日 (木)

秋風

10月12日(水)晴れ 気温23度 最低気温12.1度

秋もだいぶ深まったようで、狭い庭のすみに申し訳なく植えてある楓がようやく赤く染まりだし、鼻先を近づけるスパイクは申し訳なく秋を和んだりしている。どこにでもありそうで決して見当たらない我が家ならではの情景を肴に、まだ陽がある内から少しばかりの酒を楽しんでいる。こうして楽しめるのも元気あっての賜物であろうし軍団からも日々、元気玉を与えられている気がしてならない。

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Haa

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毎日というのは、どこにいても普通に過ぎていくが、時間の経過だけは歳ごとに加速している感じがする。春が訪れたと思えば、あっという間に夏が来て今はもう収穫の秋である。いつものように我が家に収穫という縁はないにしろ、この生活を始め早くも3度目の秋を迎えたのかと驚いている。小さくとも庭というものがあれば四季それぞれの仕事が付いてまわるものだ。これから冬支度の準備も考えなくてはならないのだが、「はなこ」という存在で仕事への手間が数倍増すことだけはすでに計り知れているわけだ。どうせならキャットタワーな感じにしよか。

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それにしても今日は心地よい秋日和だ。オマケ軍団も秋風のなか楽しめたようである。平凡なる我が家の想い出とは、まるで無駄にめくられる本のページのように、この先もどんどん蓄積していくのだろう‥。

10月17日(月)曇り 気温23度 最低気温14.7度

今年の夏は猛烈に暑かったので、そのぶん冬が早くやってくるのではないだろうか、暑さも苦手だがこの歳になると寒さはもっと苦手になってきているようで、そろそろ冬のことなど考えつつ雪の中の散歩を思い起こせば深い溜め息が漏れる。

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目が覚めた時、家の中に誰も居なく物音ひとつない。それがそれほど寂しいことでもなく、かえって独りでいる方が気楽なものだった。夏は真冬のように冬は真夏のような部屋で過ごしていたものである。家庭があったら自分勝手には出来なかっただろう。好きな時に好きなことをし誰に気兼ねすることもない、自分のことだけ考えていれば良かった‥。
人はそうそう簡単に変われるモノでないと思っていたが、そんなこともないようである。ヘドニズム的だったオトコがオマケ軍団と共にしたのち、ひとりぼっちでは寝られないウブなオッサンに成り下がってしまったのだから‥。


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家庭らしさでもないが、多少なりとも家族持ちの心境が理解出来るようになったのではないかと思い込んでいる。



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2011年10月 6日 (木)

悠久(ゆうきゅう)の流れ

9月19日(月)雨 気温21.7度

昨日までの暑さから一転し雨の降る肌寒い一夜を迎えている。年々、気温の変化について行けなくなっているのは仕方ないとしても朝昼晩と着るものにいちいち戸惑うことへ苛立ちを感じている。夏服では寒く冬服では暑いからと半袖シャツの上からダウンベストを羽織る。なかなかナンセンスではあるが熱燗を呑むには丁度良い感じの温もりである。明日は内視鏡の検査予定だというのに、これでは内科へ行く意味ないか

9月20日(火)雨 気温18.5度

朝から日記を書いているということは検査に行かなかったということである。断った理由は多々あるが、どれも言い訳でしかない。ただ数日前から体調が優れなかったのが、内視鏡検査を断ったとたん楽になったのは言い訳でもない事実なところ。

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このところ酒を呑むようになって、せっかく減った体重がじわりじわりと増えだしている。やはり酒ってのは心身共に栄養を与えてくれるものなのだろう。

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9月30日(金) 雨 気温21度ほど

昨日は暖かな秋晴れだったというのに今日は雨模様、秋空はまるで猫のように気まぐれなものである。どうやら昨日のうちに写真を撮ったのが正解だったようだ。
考えてみればオマケ軍団と一緒に撮った写真が一枚もないことに気づいたりしている。カメラの説明書もろくに読んでいないものだから多機能カメラも生かされず仕舞い、セルフタイマー機能を今日になって始めて理解するが自分撮りはモデルの良し悪しでこうも変わるモノかと思い知る。何枚も撮ったわりに気に入った写真は後ろ姿のみ。

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昔なじみの不動産屋にこの家を案内されたのが平成20年の今時分、災難にでもあったかのような荒れ果てた物件そのものを案外あっさり契約したことに運命すら感じている。運命という言いぐさをそうそう使いたくないが、ほかに例えの言葉が思い当たらない。二つ返事で「買う」と言ったあの時の気持ちは今も不思議なもので、やがて半自足生活をするようになるとは想像もしていなかった。

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このボロ家がなければオマケ軍団と出会うこともなく相変わらずの犬猫嫌いだったのだろうし、そうすると彼らは今頃どうなっていたのだろうかと考えてしまう。自身に関しても色々と思う節もあるが、この3年で俗気は消されモノへの価値観そして生活そのものがガラリと変わったようだ。小金には困らなかったマンション生活も良かったがオマケ軍団とぐうたらする日々を過ごすのもまた良いものである。それにしても飲み屋のネエちゃんとは違い我が家の「はなこ」嬢はどれだけ観ても飽きないものだ。

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(黄色の蝶と遊ぶはなこ)


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2011年9月15日 (木)

回想

9月11日(日) 晴れ 気温 30.7度

秋の到来かと思いきや数日前から強い日差しとアスファルトからの照りにより大粒の汗が滴り落ちている。 あの辺りを治療中のスパイクは朝晩と患部に塗り薬を付ける程度の処置で済んだものの、犬ならではの習性ですぐ舐めようとするのが厄介でしかたない。病院から借りたエリザベスカラーを首に巻き付けてみると意外にも庭や階段の上り下り、部屋の移動に差し支えるような有様で、それならと『紙オムツ』に切り替えるが『噛むオムツ』と勘違いし噛みちぎるアンポンタンぶり、であればと犬用のズボンを履かせてみれば庭先にてそのまましゃがみ込みドボンとする。いっそのこと治療薬を頭にも塗ってやろうかという気分に駆られた。

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9月12日(月) 晴れ 気温32.9度

今夜は6年ぶりに満月に恵まれた何じゃらの名月のようだが、夜空を眺めてもさほど感動する月でもないように思える。幼少時分は月の中でうさぎが餅つきをしていると純粋に信じていたものだが、騒がれる今日の月より感動していた想い出がある。未だあの頃の感動を越える月を見たことが無い。満月の明かりに照らされた中庭で遊び呆けているオマケ軍団を縁側で眺めながら3ヶ月ぶりの酒を楽しんでいる。たぶん数年もすれば、この日の月明かりより感動する月光を見たことが無いとほざいていることだろう。
想い出とはそんなものだと思っている。


9月15日(木) 晴れ 気温33度

激安ショップで買ってきた大量のオモチャ道具に反応し、我が家の廊下ではオマケ軍団の運動会が始まっている‥。

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――知らなかったのか興味が無かっただけなのか、紋次郞は以前から甘えるばかりで無邪気に遊ぼうとはしないネコだった。せいぜい部屋中を駆け巡ったり転げ回ったりする程度で、オモチャを買って来ても無関心にも見向きすらしてくれない仔猫だった記憶がある。そのうち遊ぶだろうとほって置けばスパイクが噛み砕き、オモチャ生命は一瞬に幕を閉じるばかり、かろうじて遊ぶといえば縫いぐるみを抱きしめるくらいだったろう。始めて飼ったネコがそうだったから、それが当たり前のものだと思い込んでしまっていたが、「はなこ」が我が家に来てから、その考えもルールも裏返されたようだ。


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スパイクと紋次郞には元々縄張りと言うか定位置とかがあって、互いにそこには立ちいらないという無言のルールが見え隠れしていたものだったが、それも一匹の小さな三毛に難無く踏む潰され今では無意味になっている。犬とネコの共存する中でも先住犬スパイクは格差を付けていた時期もあったが、毎日のように「はなこ」に踏みつぶされているうちに自信を格下げしていった様子でもある。
それが彼らにとって良かったのか悪かったのかその辺りは分からない。ただスパイクがネコに対して丸くなった事実と紋次郞がひとり遊びに没頭するようになったことは喜ばしいことで、「はなこ」に感謝するところである。
どちらかというと我が家の場合は目下を見て学んでいくことが多いように思える。結局、彼らが私から学ぶことはひとつもないという答えになるが、そうなのだからしかたないね。

遊び盛りの「はなこ」は目に止まるものすべてをオモチャのように扱い、その光景は側にいる者まで魅了する勢いがある。足を止め一点のものに集中するとやんわり腰を落としそれだけに目を向ける。低い姿勢を保ったまま、やがて後方へと身を引きバネを溜め込むように丸く収縮する。次にリズムをとっているのか左右に身を揺さぶり、もう一段低く構え直す。距離とタイミングを見計ると、瞬時バネを解放するように地を蹴り込み猛烈な勢いで目標地点まで飛んでいく。
ただし、狙い所がいつも普通でない気がするのだが‥。


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ブログネタ: ひんやりグッズ、使ってみたいのは?参加数

2011年9月 7日 (水)

長雨月

9月1日(木) 曇り

9月に入るなり大型台風が接近中との速報が流れている。今年は警報・注意報がやけに多いようだが、いつ崩れても不思議でない古家の中では平常心を装おうのが精一杯なもので、何とかしようとすればキリがなく自ら破壊するしか手立てがないという結論に達する。目に付く対策といっても縁側に吊した風鈴とすだれを片付けるのがせいぜいで、後は成るように成ると腹を据えてもないのにそう言い放っている。

貫禄は無いにしろ妙に落ち着つきをみせる紋次郞は飽きもせず今日もお気に入りスヌーピーの毛繕いに勤しんでいる。

Ivan


9月3日(土) 曇り時々小雨

季節はずれにも玄関先に植えていた紫陽花(アジサイ)に花がついた。おおよそ品種が違うだけのことだろうと言えばそれまでになるが、思いもない頃に咲いた花に親しみを感じている。当たり前でないところが実によく我が家の玄関先にはちょうどいい花となる。

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いまだ来てもない台風のことよりも数日前から鈍感な痛みを実感している右下腹部のことの方が気になる。三十路ならはまだしも四十路も過ぎれば肉体の衰えを感じるばかりであるが、不都合と感じていない分いたわりに欠けている。切っ掛けもないというのに六月半ばより体内に酒を流していない。そろそろアルコール消毒をしておかないと腐るのではないかと不安にもなるが、すでに性格は腐りきっているような気もする。

酒代やら体脂肪やらは確かに減ってきたがオヤツ代と光熱費がえらく掛かってしまい依然サイフはナイフのまま、下腹部のさし込みが続くようなら医者に診せるしかないが、診察料に目まいし治療費ともなれば意識が飛ぶのだろう。決して新鮮でもない身体なのだから、少しぐらい値引きしてくれても良いと思うのだが‥。


9月5日(月) 雨

決死の覚悟を決め病院へと診察に出向いた。再来週の20日に検査することになったが無事支払いが出来ることを願う。衰えていくとはなんとも金の掛かる道筋なのだろう‥。

平々凡々と過ごしているとはいえ、先走り事を考えてしまうと心配はつきものになるもので余計なことは考えないようにしているが生まれ持った思想により不安になる材料を所々から仕入れてしまうところがあるようだ。現状維持すらろくに出来ないのだから先を考えてもまともな答えなど出るはずもないというのに‥。
そんな折、オマケ軍団をながめていれば『無知こそ至福である』と思い知らせてくれる。

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未熟児だった「はなこ」が嘘のように逞しく成長してくれたことへ感謝する。今になると我が家で一番のオテンバぶり、可愛いらしさも然る事ながら素直さゆえ感情のぶつけ方がストレート過ぎるところが目立つ。独占欲の強さはピカイチのようだ。

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ブログネタ: お酒は家飲み派? 外飲み派?参加数

2011年8月22日 (月)

盆暮れ

8月12日(金) 晴れなのか曇りなのか‥。気温34度

盆だからといって何ら変わったこともしていない。墓参りぐらいするべきなのだろうと思いながら思いだけで終わりそうでもある。ラッシュにさえあわなければ片道4時間ほどで墓は参れる。だからといって往復のことやら挨拶事など考えれば半日は留守となってしまう。先日の火事騒ぎが尾を引いているところも無いでは無い。ボロ家に軍団だけを残していくのはやはり気掛かりになるものである。
どうしたものか‥。

何処へ行かないにしても、せめて先祖を偲い今ある自分をかえりみるくらいはしようなどと思ってはいる。外は今日も蒸し暑い、湿気が多い天気であるが、「はなこ」は今日も能天気。 

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8月14日(日) 晴れのち雨 気温35度

『お盆』と言えど地方によって風習や行事はかなり違っているが、我が家は庭に咲いた花を仏壇に供え線香をあげるだけの小さなお盆を迎えようとしている。供えるはずの饅頭があまり旨そうだったので買い物帰りについ喰ってしまう。家に戻れば供え物もなく御仏前は殺風景となってしまった。「昔からつまみ食いは得意技だったよなぁ」などと感心しながら反省。

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午前に外回りの清掃を済ませ、昼前には部屋の片付けも終えたが、「はなこ」に片付け事など意味のない行事であると教えられる。

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8月18日(木) 曇り 気温34度

父の命日になる。疎遠していたとはいえ父はやはり父なのだろう。複雑に残る思いはあるにしても年月と共に消化してきているところも多い。理解とか解釈したとかではなく、親としての基準になる有様(形)なんてものは有るようで無いと思えるようになっている。好きか嫌いかの感情は有るものの血は否定出来ないものだ。
‥とか書きながら、何を書こうとしているのかさっぱり分からなくなってしまった‥。

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8月20日(土) 曇り 気温26度と肌寒い

やけにやんわりと過ごした盆暮れだった。騒がしくも無く忙しくも無い、だというのに妙に疲れた気がする。間違いない、これが暇疲れというやつなのだろう。

縁側に吊してある南部鉄の風鈴が鳴り線香の香りが程良く居間に流れてくる。それがまた心地よく感じられる時期でもある。
風鈴の音に関心が無く線香の匂いが苦手だった頃もあった。少しばかりの音色を耳にして香りを感じ楽しむようになれたのも、年齢というよりきっと環境変化のお陰なのだろう。そんな平々凡々なことを考えている今日この頃。

紋次郞がやって来た。ゆっくりと砂を掻き分け定位置で背筋を伸ばしている。気を落ち着かせているのか小さく溜息を漏らすと、次第に香りならぬ妙な匂いがこちらにまで漂ってくる。

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紋次郞、自然現象だから何も言わないが、何でキミはイチイチ立ち上がってするの?
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2011年5月 3日 (火)

卯月

4月26日(火)曇りのち雨

はなこの抜糸生活もひと段落したところ。先週、避妊手術から二日ぶりにエリザベスカラーで「はなこ」が帰宅した。この日は朝から不安定な空模様で昼だというのに薄暗く、病院から自宅に到着した頃に激しい雨が振り出した。タイミングが良いというか悪いというか玄関ドアをちょうど開けた瞬間、強い稲光と重低音が鳴り響く。何時ものようにまったりと玄関先に座り込んで留守をしていたスパイクと紋次郎がオカルトチックな「はなこ」の演出にドタクサ部屋の奥へと走り逃げていく姿がみられた。

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この二匹が「はなこ」の存在を認識するまでには、ある程度の時間が必要だったみたい。

翌日、エリザベスカラーがとてもストレスになっているようだったのでカラーを外し服を着させようとしていたところ、「はなこ」のお腹の毛が無いことに気がついた紋次郎が部屋から走り去っていった。きっと彼の人生にとって初恋だった「はなこ」のイメチェンに強い衝撃を受けたのだと思う。もしくは、まだ「はなこ」だと気がついていないのかもしれない。

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4月28日(木) 雨

オナベになった「はなこ」は以前にも増してオテンバぶりを発揮している。甘え方にも磨きがかかったようで中年オトコのかゆいところに手が届く。孫の手ならぬ猫の手口なわけだが、そのくすぐり加減は絶妙なもので多少の悪さをしでかしたからといって叱るに叱れないことが多々ある。そんな「はなこ」にスパイクが少々ヤキモチックになってるように窺える。今日のスパイクは何だか不機嫌丸出し。

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4月29日(金) 晴れ

排気量1800CCらしい。昔からの親友が相次いで遊びに来た。久しぶりにバイクに乗ったが足つった。やはり鍛えてない肉体には不向きなマシーンである。あと数十年もすれば乳母車のほうが似合っているのかも。

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2011年4月15日 (金)

習性

4月12日(火)晴れ

朝というか昼というか一家そろって春の日和をボケッと過ごしていることが多い。この何年か小学生並みの自足と軟禁生活においてストレスも微妙に溜まり、たまには大人らしく夜遊びがしたいと思ったりもする。ただ彼らと過ごしていることからすれば途方に暮れてしまうのが現実である。そういえば昔と比べ無駄使いをしなくなったようだ。とどのつまり、こうなるようオマケ軍団に訓練されたのかもしれない。ぐすん‥

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午後になっても特別することも無かったので花見に出かけることにした。花見シーズンだからといって何も遠出することもない。探してみれば何処にでも立派な桜は咲いているもので、目の前の環状線を南方面へとてくてく歩く。すると、五分ほどで見所満開な桜並木が見えてくる。ひとりで歩くのはしんどいが犬と一緒だとそれなりの距離も歩けるものだ。今日もスパイクにやんわり引きずられながら一時間ほど徒歩する。

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4月13日(水)晴れ

昼どきには用事をすませ、今週必要な食材の買出しも終えると自宅に直行。買ってきたばかりの刺身で軽くビールを飲んで本日もお約束事のようにだらける。北陸は魚が自慢なのだが春先ものは大したこともない。高い金を出せば旨いものもあるがそれでは感動がなくなる。やはり旨く安いから喜べるわけだ。
今日のつまみは幾分ハズレたようで箸が進まない。まだ日も明るいので昼酒も缶ビール一本で終了。残した魚には悪いが気に入らなければ手をつけない習性である。少しばかり縁側で日向ぼっこなどしてうとうとと‥。


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猫は紋次郎が初めとなるので風変わりの度合いがよく分からないが、「はなこ」と比べるといささか猫らしくないと思えるふしが沢山ある。だいたい「ニャー」という猫本来の鳴き方もせず「プルクルピュ」と鳴いてみたり、呼びかければ必ず返事をする。犬のようにお座りとお手もすぐに覚えたし、呼んだら必ずそばにくる。面白いことに盗み食いに関しては、口に銜えて皆のところまで持ってくる習性がある。本当に頭が良いのか悪いのか‥

今日は罰として島流し

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近所のペットセンターまで爪切りに‥

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